こんにちは!
ラグジュアリー・アイウェア、運営者の「カトラー」です。
「映画スターが掛けているあのウェイファーラー、最高にかっこいい!」
そう思っていざ試着してみたら、鏡に映った自分の姿を見て絶句してしまった……。そんな経験、ありませんか?
頬にフレームが食い込む、笑うとサングラスが持ち上がる、なんだか眉毛が浮いて見えてしまって決まらない。インターネットで検索窓に「ウェイファーラー」と打ち込むと、サジェストに「日本人 似合わない」という残酷なキーワードが出てきて、さらに落ち込んでしまった方もいるかもしれません。
でも、断言させてください。それはあなたの顔立ちが悪いわけでも、ウェイファーラーが高嶺の花なわけでもありません。単に「欧米人向けに作られたオリジナルモデル」と「日本人の骨格」の相性が、物理的に合っていないだけなのです。
この記事では、なぜオリジナルのウェイファーラーが日本人にフィットしにくいのか、その構造的な理由を解剖しつつ、私たち日本人がウェイファーラーを最高にかっこよく掛けこなすための「正解の選び方」を余すところなくお伝えします。記事の
記事のポイントを先読み!
- 日本人がウェイファーラーをかけにくい骨格的な理由
- 似合わない悩みを解消するフルフィットモデルの正体
- 自分に最適なサイズとモデルを選ぶための具体的基準
- 購入後でも間に合うフィット感を劇的に高める裏技
ウェイファーラーが日本人に似合わないと言われる原因

1952年の誕生以来、ロックミュージシャンや銀幕のスターたちに愛され、アイウェアの頂点に君臨し続けるレイバン・ウェイファーラー。しかし、この世界的アイコンが日本市場に入ってきたとき、多くのユーザーが違和感を覚えました。
なぜ「似合わない」と感じてしまうのか。その正体は、感覚的なものではなく、明確な「骨格とフレーム構造のミスマッチ」にあります。ここではその主な原因を5つのポイントで解説します。
頬骨にフレームが当たる傾斜

ウェイファーラー、特にオリジナルモデル(RB2140)のデザインアイデンティティとも言えるのが、フロントフレームが顔側に向かって強く傾いている「前傾角(パンタスコピック・ティルト)」です。
本来、欧米人は眉骨が突き出ており、眼窩(目のくぼみ)が深いため、この強い傾斜(約15度〜20度)があることで、上からの太陽光を遮断し、顔にフィットするように計算されています。
しかし、顔の起伏が少なく、頬骨が高い位置にある傾向が強い日本人がこれを掛けるとどうなるでしょうか。
頬への干渉トラブル
フレームの下部が頬の肉に深く突き刺さります。これは単に痛いだけでなく、笑ったり会話をしたりして頬が動くたびに、サングラス全体が「グイッ」と持ち上げられてしまうのです。
この現象により、常にサングラスの位置が定まらず、レンズの内側が体温で曇りやすくなるという機能的な欠陥も引き起こしてしまいます。
鼻が低いとずり落ちる構造

眼鏡やサングラスを顔に固定する「3点支持(鼻と両耳)」において、最も重要なのがノーズパッドです。
オリジナルモデルのノーズパッドは、鼻筋が高く隆起している欧米人の骨格を前提に設計されているため、驚くほど低く、小さく作られています。「ほとんど無い」と言っても過言ではないほどフラットです。
一方で、私たち日本人は鼻根(目と目の間の鼻の付け根)が低く、鼻筋が細い場合が多いです。
そのため、この小さな突起では鼻梁を捉えることができず、重力に負けてフレームがズルズルと下がってきてしまいます。これが「だらしない印象」や「無理して掛けている感」を生む大きな要因です。
眉毛がはみ出て見える違和感

日本人がサングラスを苦手に感じる最大の心理的要因、それが「眉毛問題」です。
欧米人は目と眉の距離が非常に近いため、サングラスを掛ければ自然と眉毛まで隠れます。しかし、日本人は目と眉の距離が離れている骨格(上瞼が広い)が多いため、どうしてもサングラスの上から眉毛がひょっこりと顔を出してしまいます。
前述した「鼻パッドの低さ」によってフレームの位置が下がると、この「眉毛とフレームの隙間」がさらに広がり、間延びしたような、どこかコミカルな印象を与えてしまうのです。
こめかみが痛いテンプル形状

頭を真上から見たときの形(水平断面)にも、人種による大きな違いがあります。
- 欧米人(コーカソイド):前後に長い「長頭型」
- 日本人(モンゴロイド):横幅が広く、後頭部が絶壁気味な「短頭型」
オリジナルモデルのテンプル(つる)は、長頭型に合わせて直線的な形状をしています。これを横幅の広い日本人の頭にはめようとすると、テンプルが外側に無理やり押し広げられる「逆ハの字」状態になります。
結果として、こめかみ部分に強烈な圧力がかかり、長時間の着用で頭痛を引き起こすだけでなく、見た目にも「顔の幅に対してメガネが小さすぎる(キツイ)」という窮屈な印象を与えてしまいます。
ウェイファーラーが日本人に似合わない悩みの解決策
ここまで「似合わない理由」を徹底的に解説してきましたが、絶望する必要は全くありません。なぜなら、レイバンというブランドは世界中で愛されるがゆえに、こうした地域ごとの骨格差を埋めるための完璧なソリューションを既に用意しているからです。
ここからは、ウェイファーラーを「自分の顔の一部」として自然に掛けこなすための具体的な解決策と、プロ視点の選び方をご紹介します。
日本人向けのRB2140F

もしあなたがこれからウェイファーラーを購入するのであれば、迷わず品番の末尾に「F」がつく「RB2140F(フルフィットモデル)」を選んでください。
これはかつての「アジアンフィット(RB2140A)」をさらに改良し、日本人の骨格に究極まで最適化させたモデルです。オリジナルモデル(RB2140)との決定的な違いは以下の通りです。
| 特徴 | オリジナル (RB2140) | フルフィット (RB2140F) |
|---|---|---|
| 傾斜角 | 強い前傾(約15度〜) 頬に刺さる | 緩やか(垂直に近い) 頬に当たらない |
| 鼻パッド | 極小・低い | 大きく・高い・丸みがある しっかり鼻に乗る |
| テンプル | 直線的 | カーブ形状 頭を包み込む |
公式サイトでも「Low Bridge Fit(低い鼻のブリッジにフィットする)」として紹介されており、頬骨への干渉やズレ落ちといったストレスが劇的に解消されています。見た目の「ウェイファーラーらしさ」を損なわずに、掛け心地だけが快適になっている、まさに日本人のための救世主と言えるでしょう。
(出典:Ray-Ban公式『ORIGINAL WAYFARER CLASSIC』)
失敗しないサイズ選びのコツ

RB2140Fを選んだとしても、次に立ちはだかるのが「サイズ選び」の壁です。主に「52mm(標準)」と「54mm(ラージ)」の2サイズ展開ですが、ここでの選択ミスが致命傷になります。
結論:基本は「52mm」一択
多くの日本人男性・女性にとって、ゴールデンサイズは「52mm」です。52mmでも十分なボリューム感があります。
一方、54mmはレンズ面積がかなり広く、小顔効果を狙って選ぶと逆に「サングラスに着られている」感が出てしまいます。また、レンズが縦にも長くなるため、せっかくフルフィットモデルを選んでも、頬に当たりやすくなるリスクが高まります。
明らかに顔の幅が広い自覚がある方や、あえてオーバーサイズでルーズに掛けたい方以外は、52mmを選んでおけば間違いありません。
ニューウェイファーラー「RB2132F」の選択
もし、オリジナル(RB2140)特有の「ゴツさ」や「レトロ感」にこだわりがないのであれば、現代的にリデザインされた「RB2132F(ニューウェイファーラー)」という選択肢も非常に有効です。
こちらはオリジナルに比べてレンズの天地幅(縦幅)が狭く、横長の長方形に近いシルエットになっています。傾斜角も最初からほぼ垂直に設定されており、フレーム自体も軽量化されています。
「眉毛が出るのが気になる」という悩みに対しても、レンズの縦幅が狭いことで、眉毛とのバランスがとりやすく、違和感が少なくなります。「サングラス初心者」や「さりげなく掛けたい」という方には、実はこのニューウェイファーラーが最適解かもしれません。
眼鏡店でのフィッティング調整

「ネットでRB2140Fを買ったけれど、やっぱり少しズレる」「耳の後ろが痛い」という場合は、決して我慢せずにお近くの眼鏡店に持ち込んでフィッティング(調整)をお願いしましょう。
ウェイファーラーに使われているアセテート素材は、専用のヒーターで温めることで柔らかくなり、形を調整することができます。
- テンプルの幅を広げる・狭める
- 耳に掛かる曲げ位置(モダン)を調整する
- フレームの歪みを取る
これらの微調整をプロの手で行ってもらうだけで、掛け心地は「別物」に変わります。多くの眼鏡店では、他店購入品でも有料(1,000円〜3,000円程度)または無料で調整を受け付けてくれます。
鼻盛り加工でかけ心地を改善

「どうしても傾斜の強いオリジナルモデル(RB2140)の雰囲気が好き」「ヴィンテージのウェイファーラーを手に入れた」というこだわりの強い方への最終手段が、「鼻盛り加工」です。
これは、既存の低い鼻パッドを一度削り落とし、その上から日本人の鼻に合う「高く厚みのあるパッド」を溶着したり、金属製の調整可能なアーム(クリングス)を埋め込んだりする物理的なカスタマイズです。
鼻盛り加工のメリット
- 完全なフィット感:自分の鼻の高さに合わせて調整できるため、ズレ落ちがほぼなくなります。
- まつ毛対策:目とレンズの距離を物理的に離せるため、まつ毛がレンズに当たる不快感を解消できます。
- 頬への干渉回避:高い位置でフレームを固定できるため、頬骨との接触を防げます。
費用は一般的に8,000円〜10,000円程度、納期は2〜3週間ほどかかりますが、これを施せば「似合わないはずのオリジナルモデル」を、快適に掛けこなすことができるようになります。
ウェイファーラーは日本人に似合わないという誤解

結論として、「ウェイファーラーが日本人に似合わない」というのは、単なるモデル選びの知識不足による誤解に過ぎません。
かつては確かに「鼻が低い日本人には鬼門」でしたが、現在はメーカーの努力により「RB2140F」という素晴らしい最適解が存在します。さらに、サイズ選び(基本は52mm)を間違えず、必要であればレンズカラーを薄めのブルーやグレーに変えて「威圧感」を消すことで、ウェイファーラーは日本人の顔立ちをよりクールに、知的に引き立ててくれる最高のファッションアイテムになります。
ぜひ、あなたにぴったりの一本を見つけて、自信を持ってウェイファーラーのある生活を楽しんでください。









