スポンサーリンク

毎日使うコンタクトレンズ、その空きケースをどう処理していますか。「コンタクト空きケース回収はコンビニで可能?」と疑問に思う方も多いかもしれません。

この記事では、多くの方が気になるその点について詳しく解説します。そもそも、コンタクトレンズケースを回収するのはなぜ?という根本的な理由から、知っておきたいコンタクトのゴミ分別ルール、そして具体的なリサイクル方法までを網羅。

主なコンタクトのケース回収場所として、アイシティでのコンタクト空きケース回収方法や、近年広がりを見せる学校でのコンタクトケース回収の取り組みも紹介します。さらに、コンタクトケース回収で郵送はできるのか、参加するともらえるプレゼントはあるのか、そして日本のコンタクトレンズケースの回収率はどのくらいなのか、といった細かい疑問にもお答えしていきます。

この記事を読めば、コンタクトケースのリサイクルに関する全てが分かります。

記事のポイントを先読み!

  • セブンイレブンをはじめコンビニでの回収状況がわかる
  • コンタクト空きケースの正しいリサイクル方法がわかる
  • アイシティなど具体的な回収場所がわかる
  • リサイクル活動が環境や社会にどう貢献するかがわかる

コンタクトレンズの空きケース回収、セブンイレブンでの現状は?

  • コンタクトレンズケースを回収するのはなぜ?
  • 知っておきたいコンタクトのゴミ分別ルール
  • コンタクト空きケース回収はコンビニで可能?
  • アイシティでのコンタクト空きケース回収方法
  • 学校でのコンタクトケース回収の取り組み
スポンサーリンク

コンタクトレンズケースを回収するのはなぜ?

結論から言うと、コンタクトレンズの空きケースを回収する最大の理由は、貴重なプラスチック資源を有効活用し、環境負荷を低減するためです。

一見するとただの小さなゴミですが、これらのケースは「ポリプロピレン」という非常に高品質なプラスチックで作られています。ポリプロピレンは耐久性や耐熱性に優れており、リサイクルに適した素材なのです。

もし、これらをリサイクルせずにゴミとして捨ててしまうと、いくつかの問題が発生します。

焼却によるCO2排出

プラスチックは石油を原料としているため、焼却すると二酸化炭素(CO2)が排出され、地球温暖化を加速させる一因となります。ある資料によると、プラスチックごみ1kgの焼却で約5kgのCO2が排出されるという情報もあります。膨大な数のコンタクト利用者が毎日ケースを捨てていると考えると、その総量は決して無視できません。

リサイクルのメリット

空きケースをリサイクルすれば、新たな製品の原料として再利用できるため、新規の石油資源の使用を抑制できます。これにより、製品ライフサイクル全体でのCO2排出量削減に繋がります。

マイクロプラスチック問題

適切に処理されなかったプラスチックごみが自然界に流出すると、紫外線や波の影響で劣化し、5mm以下の微細な「マイクロプラスチック」になります。これが海洋生態系に深刻な影響を与え、巡り巡って私たちの健康を脅かす可能性も指摘されています。リサイクルは、こうした問題を防ぐための重要なアクションなのです。

知っておきたいコンタクトのゴミ分別ルール

コンタクトの空きケースをリサイクルに出さない場合、自治体のルールに従ってゴミとして分別する必要があります。

まず、空きケースを捨てる際は、本体とフタ(アルミシール)を必ず分けましょう。

  • ケース本体:素材はポリプロピレンです。多くの自治体では「プラスチック製容器包装(プラマーク)」や「その他プラスチック」に分類されます。
  • フタ部分:素材はアルミニウムです。こちらは「燃えないゴミ」や「金属ゴミ」に分類されるのが一般的です。

注意点:自治体のルールを必ず確認

ゴミの分別方法は、お住まいの市区町村によって異なります。「うちの地域ではどうなっているか」を、必ず自治体のホームページや配布される分別ガイドで確認してください。間違った分別は、リサイクルの妨げになるだけでなく、収集してもらえない可能性もあります。

リサイクル回収に出す場合も、このアルミシールを完全に取り除くことが必須です。シールが残っていると、リサイクル工程で異物となり、品質の高い再生プラスチックを作れなくなってしまいます。少し手間に感じるかもしれませんが、大切な資源を活かすためにご協力をお願いします。

コンタクト空きケース回収はコンビニで可能?

「一番身近なセブンイレブンや他のコンビニで回収してくれたら便利なのに」と感じる方は非常に多いでしょう。しかし、結論からお伝えすると、2025年8月現在、セブンイレブンを含むほとんどのコンビニエンスストアでは、一般消費者向けのコンタクト空きケース回収は定常的には行われていません。

ただし、全く取り組みがないわけではありません。例えば、セブン&アイ・ホールディングスは、企業としてアイシティの「ecoプロジェクト」に参加しており、従業員を対象に空きケースの回収活動を実施しています。(参照:セブン&アイHLDGS. 2020/03/27 ニュースリリース)

これは企業のCSR活動の一環であり、店舗のバックヤードなどで行われているものです。そのため、私たちが店頭のゴミ箱の横などで気軽にリサイクルできるような回収ボックスが設置されているわけではないのが現状です。

今後、社会の環境意識がさらに高まることで、コンビニでの店頭回収が始まる可能性もゼロではありません。しかし、現時点では、リサイクルを希望する場合、後述する専門店や公共施設などの専用回収ボックスを利用するのが確実な方法となります。

アイシティでのコンタクト空きケース回収方法

コンタクト空きケースのリサイクルで、最も大規模かつ身近な選択肢が、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」が実施している「アイシティ eco プロジェクト」です。

このプロジェクトは2010年から続く息の長い活動で、全国のアイシティ店舗で誰でも簡単に参加できます。メーカーや購入場所を問わず、あらゆる使い捨てコンタクトレンズの空きケースが回収対象です。

参加方法はとてもシンプル

リサイクルに参加する手順は、以下の3ステップだけです。

  1. はがす:使い終わった空きケースから、アルミシールを完全にはがします。中身が残らないよう、水滴なども切っておくとより親切です。
  2. 集める:はがし終えた空きケースを、ご家庭でまとめて保管します。
  3. 持ち込む:お近くのアイシティの店舗へ行き、店頭に設置されている専用の回収ボックスに入れるだけで完了です。

プロジェクトの成果

「アイシティ eco プロジェクト」の公式サイトによると、2025年6月時点で累計7億8000万個以上のケースを回収し、東京ドーム約128.9個分に相当するCO2削減を達成したとされています。さらに、リサイクルで得られた収益は日本アイバンク協会へ寄付され、視力回復のための活動に役立てられています。(参照:アイシティ ecoプロジェクト公式サイト)

学校でのコンタクトケース回収の取り組み

近年、コンタクトケースのリサイクル活動は、企業の枠を超えて教育現場にも広がっています。多くの小中学校や高校、大学が「アイシティ eco プロジェクト」に参加し、校内に回収ボックスを設置しています。

これは、単なるリサイクル活動にとどまりません。

  • 環境教育の一環:生徒たちが身近なものからリサイクルを学び、SDGs(持続可能な開発目標)への意識を高める絶好の機会となります。
  • 参加のしやすさ:生徒や教職員が毎日通う場所に回収ボックスがあることで、家庭で集めたケースを気軽に持ち寄ることができます。

アイシティの公式サイトによれば、2025年6月時点で参加校は3,223校にも及び、活動の輪が大きく広がっていることがわかります。玄関や保健室、生徒会室などに回収ボックスが置かれていることが多いようです。もしあなたのお子様の学校で活動が行われていれば、ぜひ協力してみてはいかがでしょうか。

コンタクトレンズの空きケース回収、セブンイレブン以外の選択肢

  • 主なコンタクトのケース回収場所
  • コンタクトケース回収で郵送はできるのか
  • コンタクトケース回収でもらえるプレゼント
  • 日本のコンタクトレンズケースの回収率は?
  • まとめ:コンタクト空ケース回収、セブンイレブン以外の道
スポンサーリンク

主なコンタクトのケース回収場所

アイシティ以外にも、複数の企業や団体がコンタクト空きケースの回収に取り組んでいます。ここでは、主な回収プロジェクトと、その拠点となる場所をご紹介します。

お近くの参加店舗や施設は、各プロジェクトの公式サイトから検索できます。

プロジェクト名運営企業主な回収場所特徴・リンク
アイシティ ecoプロジェクトHOYA株式会社全国のアイシティ店舗、参加企業、学校、自治体施設最も規模が大きいプロジェクト。収益は日本アイバンク協会へ寄付。
回収場所を探す
BLUE SEED PROJECT株式会社シード一部のシード製品取扱いの眼科・販売店回収ケースは物流パレットに再生。収益は環境保全団体へ寄付。
回収場所を探す
クーパービジョン みらいプロジェクトクーパービジョン・ジャパン株式会社一部のクーパービジョン製品取扱いの眼科・販売店収益は視覚障害者支援団体へ寄付。
回収場所を探す
メニコン 1DayS project株式会社メニコンメニコングループ販売店「Miru」など新しい環境配慮型のコンタクト流通を目指す。
詳細はこちら

自治体の公共施設もチェック!

企業との協定により、市役所、図書館、公民館、地域センターなどの公共施設に回収ボックスを設置している自治体も増えています。例えば、栃木県足利市や埼玉県鶴ヶ島市などが活動を開始しています。お住まいの自治体のホームページで「コンタクトケース 回収」と検索してみるのも良いでしょう。

コンタクトケース回収で郵送はできるのか

「近くに回収ボックスがないけれど、リサイクルに協力したい」という方もいるかもしれません。その場合、「郵送で受け付けてくれないか」と考えるのは自然なことです。

しかし、残念ながら2025年8月時点で、各企業が実施しているプロジェクトでは、個人からの郵送による回収は原則として行っていません。

これらのプロジェクトは、店舗や施設に設置した回収ボックスに直接持ち込んでもらうことを前提にシステムが組まれています。郵送を受け付けるとなると、送料の負担や受け取り後の仕分けなど、運営上のコストと手間が大幅に増えてしまうためと考えられます。

団体参加の場合は方法が異なります

会社や学校などの「団体」としてまとまった量を回収する場合は、個人とは異なる専用の回収ツールや手順が用意されていることがあります。もし、あなたの所属する組織で活動を始めたい場合は、郵送でのやり取りが可能かを含め、各プロジェクトの窓口に問い合わせてみてください。

個人で参加する場合は、お買い物のついでや定期検診の際に、お近くの回収実施店舗へ立ち寄るのが最も現実的な方法となります。

コンタクトケース回収でもらえるプレゼント

リサイクル活動に参加することで、何か特典はあるのでしょうか。実は、ささやかな「プレゼント」を用意しているプロジェクトもあります。

特に知られているのが、アイシティの「eco プロジェクト」です。一部のブロガーやSNSユーザーの投稿によると、店舗に空きケースを持っていくと、お礼としてオリジナルデザインのボールペンやマーカーといったノベルティグッズがもらえることがあるようです。

プレゼントもリサイクル品!

興味深いのは、これらのノベルティグッズ自体が、回収されたコンタクトケースの再生ポリプロピレンを一部利用して作られている点です。リサイクル活動に参加した証が、リサイクル製品として手元に来るというのは、環境貢献を実感できて嬉しい仕組みです。

ただし、このプレゼントは常に配布されているとは限りません。キャンペーンの時期や店舗の在庫状況によって、もらえたりもらえなかったりするようです。あくまで「もらえたらラッキー」くらいの気持ちで参加するのが良いでしょう。

プレゼントはもちろん嬉しいですが、この活動の本当の価値は、リサイクルによる環境貢献や、収益がアイバンク協会などに寄付され社会貢献に繋がっている点にあります。ノベルティは、その素敵な活動を思い出させてくれる記念品と言えるかもしれませんね。

日本のコンタクトレンズケースの回収率は?

「これだけ活動が広がっているなら、実際の回収率はどのくらいなのだろう?」と気になる方もいるでしょう。

正直なところ、国全体としての「コンタクトレンズケースの回収率〇%」という、統一された公式データは公表されていません。これは、販売された全てのケース数を分母とし、回収された数を分子として計算する必要があり、正確なトラッキングが非常に難しいためです。

しかし、回収率そのものではなく、各プロジェクトが公表している「回収量」を見ることで、そのインパクトの大きさを知ることができます。

アイシティ eco プロジェクトの驚異的な回収量

前述の通り、このプロジェクト単独で、2025年6月時点で以下の数値を達成したと報告されています。

  • 累計ケース回収量780.10トン(空ケース約7億8000万個分)
  • 累計CO2削減量2,153.06トン(東京ドーム128.9個分の容積のCO2に相当)

(参照:アイシティ ecoプロジェクト公式サイト)

これはあくまで一社の取り組みであり、他の企業のプロジェクトや自治体の活動を合わせると、さらに多くのケースがリサイクルされていることになります。具体的な「率」は不明ですが、リサイクル活動が着実に成果を上げ、大きな環境貢献に繋がっていることは間違いありません。

まとめ:コンタクト空ケース回収、セブンイレブン以外の道

  • セブンイレブンなどコンビニでの店頭回収は現在行われていない
  • リサイクルしない場合ケースはプラゴミ、フタは金属ゴミ等に分別
  • リサイクルの理由は資源有効活用と環境負荷低減のため
  • リサイクルによりCO2排出やマイクロプラスチック問題を抑制できる
  • 最も身近な回収場所は全国のコンタクトレンズ専門店アイシティ
  • アイシティの参加方法はアルミシールを剥がして持ち込むだけ
  • シードやクーパービジョン、メニコンなども独自プロジェクトを実施
  • メーカーや購入場所を問わず回収してくれる場合が多い
  • 眼科やコンタクト販売店に回収ボックスが設置されている
  • 市役所や図書館など公共施設で回収している自治体もある
  • 学校単位での参加も活発で環境教育の一環となっている
  • 個人からの郵送による回収は原則として受け付けていない
  • アイシティでは再生材を使ったノベルティがもらえることがある
  • リサイクルによる収益はアイバンク協会などに寄付され社会貢献に繋がる
  • まずは身近な回収場所を探し、一つからでも始めてみることが大切

スポンサーリンク