「サングラスのグリーンレンズって、ダサいんじゃないか?」
そう思って検索したあなたは、もしかするとグリーンレンズのサングラスに興味があるけれど、どこか「おじさんくさい」とか「時代遅れ」なイメージがあって、一歩踏み出せないでいるのかもしれませんね。
特にレイバンのG-15のような定番モデルや、アビエータータイプを見ると、その印象は強まるかもしれません。グリーンレンズのサングラスに似合う人ってどんな人なんだろう、どんなコーデなら失敗しないんだろう、と不安になる気持ち、すごく分かります。
でも、結論から言うと、グリーンレンズがダサいというのは大きな誤解です。実は、その「クラシックさ」こそが最大の魅力であり、選び方や合わせ方次第で、他の色にはない洗練されたスタイルを作れるんです。また、グリーンレンズは見た目だけでなく、目の疲れを抑える効果や、運転時に最適な自然な見え方を提供してくれる、機能的にも非常に優れたレンズカラーなんですよ。濃度が薄い色のレンズを選べば、印象もガラッと変わります。
この記事では、なぜグリーンレンズが「ダサい」と誤解されがちなのか、その歴史的な背景から、プロも選ぶ圧倒的な機能性、そして「ダサい」を「洒脱」に変える具体的なコーデ術まで、詳しく掘り下げていこうと思います。
記事のポイントを先読み!
- なぜグリーンレンズが「ダサい」「おじさんくさい」と思われるのか
- 他の色より優れているグリーンレンズの「効果」と「見え方」
- 「ダサ見え」を回避するフレーム選びの重要なポイント
- グリーンレンズを活かす具体的なコーディネート術
サングラスのグリーンレンズはダサい?理由を解説
まず最初に、なぜグリーンレンズに「ダサい」とか「おじさんくさん」みたいなネガティブなイメージがついてしまったのか、その理由を解き明かしていきましょう。
これを知るだけで、グリーンレンズを見る目が変わるかもしれませんよ。
おじさんくさいと言われる3つの背景

グリーンレンズが「おじさんくさい」と言われてしまうのには、大きく分けて3つの歴史的な背景があるかなと思います。
- 「軍隊・パイロット」のイメージが強すぎる
- 「定番」すぎて「時代遅れ」と誤解されている
- 「ヴィンテージ」の文脈を誤用している
これらが複雑に組み合わさって、「古臭い」とか「今っぽくない」という印象につながっているんですね。
特に、ファッション全体のトレンド(例えばクリーンでモードなスタイルや、Y2Kのようなストリートスタイル)と切り離して、サングラス単体で見てしまうと、その「クラシックさ」が「古さ」として際立って感じやすいのかもしれません。
歴史が生んだアビエーターのイメージ

グリーンレンズのイメージを語る上で欠かせないのが、「アビエーター」と呼ばれるティアドロップ型のサングラスです。
これはもともと、1930年代にアメリカのパイロットのために開発されたもので、非常に「男性的」で「無骨」なイメージが強いアイテムなんですね。その後、映画スターやミュージシャンが愛用したことで一般にも普及しましたが、そのルーツにある「ミリタリー」や「パイロット」の印象は強く残りました。
結果として、「おじさんくさい=アビエーター=グリーンレンズ」という図式が、特にファッションに詳しくない層の間で無意識のうちに出来上がってしまった…。このミリタリー由来の背景が、良くも悪くもグリーンレンズの印象を強く決定づけているんだと思います。
定番レイバンG-15は時代遅れ?
もう一つの理由が、サングラスの王道ブランド、レイバン(Ray-Ban)の存在です。
レイバンが生み出した「G-15」というダークグリーンのレンズは、まさにサングラスの「スタンダード」。ウェイファーラー(Wayfarer)やクラブマスター、そして前述のアビエーターなど、数多くのアイコニックなモデルで今も標準レンズとして採用され続けています。
ただ、ファッションの世界では、「定番」であり続けることは、時に「トレンドではない」=「時代遅れ」と見なされるリスクもあります。
G-15とは?
G-15の「G」はGreen(緑)、「15」は可視光線透過率が15%であることを意味します。米軍の要請で開発された、非常に歴史と実績のあるレンズなんですよ
特に、昔(例えば80年代や90年代)に流行った時と同じサイズ感、同じスタイリングのまま、アップデートせずにかけ続けていると、それが「時代遅れ」な印象に直結してしまう…。これが「ダサい」と思われる大きな原因の一つかなと思います。
例えば、同じウェイファーラーでも、現代では鼻盛りが調整された「ローブリッジフィット(アジアンフィット)」が主流になるなど、定番モデルも時代に合わせて進化しています。こうしたアップデートを無視してしまうと、途端に古臭く見えてしまうんですね。
疲れにくいグリーンレンズの効果とは

見た目のイメージとは裏腹に、グリーンレンズは機能面でめちゃくちゃ優秀なんです。
最大のメリットは、「目の疲れを軽減してくれる」こと。
なぜグリーンが目に優しいかというと、人間の目が可視光線の中でも「緑色」の波長(スペクトルの中間色)を最も効率的に、リラックスして認識できるからだと言われています。
逆に、まぶしさやチラつきの原因になりやすいのは、波長が短い「青色系の光」や、波長が長い「赤色系の光」です。特に青色系の光は、空気中のチリや水分で「散乱」しやすく、これが視界のボヤけやコントラストの低下を引き起こし、目のピント調節機能に負担をかけるんです。
グリーン系のレンズは、このストレスの原因となる青や赤系の光をバランスよくカットしてくれる特性があります。
この機能性を追求して生まれたのが、先ほどのレイバン「G-15」です。レイバンの公式サイトによれば、G-15レンズは「視界に入る光の85%を吸収し、青色光をほぼ遮断する」ことで、色のコントラストを向上させつつ「より自然な視界」を実現するとされています。(出典:Ray-Ban公式サイト「G-15 LENS」)
注意点
目の疲れにくさには個人差があります。また、長時間の使用や暗い場所での使用は、レンズカラーに関わらず目に負担がかかる場合があるので、適宜休憩を取るようにしてくださいね。
自然な見え方がドライブに最適

グリーンレンズのもう一つのすごいところは、「視界の色調変化が極めて少ない」ことです。
例えば、ブルー系のレンズなら視界は当然青っぽく、ブラウン系ならセピア調に見えますが、グリーンレンズは眩しさを抑えつつも、見える景色の色合いがとても自然なんです。これは、光のスペクトルの両端(赤と青)を均等にカットし、中間色である緑の波長を最も自然に通すためです。
さらに、まぶしさの原因となる青色光をカットすることで、モノの輪郭がはっきり見える「コントラスト向上効果」も期待できます。
この「自然な見え方」と「コントラストの向上」の絶妙なバランスが、まさにドライブに最適と言われる理由ですね。晴天から曇天まで、天候の変化にも比較的対応しやすい万能さも持っています。
他のレンズカラーとの違いを簡単にまとめてみました。
| レンズカラー | 主な機能・特性 | 得意なシーン | 弱点・苦手なシーン |
|---|---|---|---|
| グリーン系 | 目の疲労軽減、自然な視界、コントラスト向上 | ドライブ、アウトドア全般、日常使い | 夜間運転、強烈な日差しが照りつける雪山 |
| グレー系 | 色彩を最も変えない(忠実な再現)、眩しさを均一にカット | 全天候、長距離ドライブ、色を正確に見たい時 | コントラスト向上効果はブラウンやグリーンより低い |
| ブラウン系 | コントラストを最も高める(青色光を強くカット) | ゴルフ(芝目)、曇天・悪天候時の運転、ウインタースポーツ | 視界の色の変化が最も大きい、やや目が疲れやすいと感じる人も |
| ブルー系 | 眩しさを強く抑える(黄・赤系光をカット)、清涼感 | 強い日差しの下、マリンスポーツ(水面の強烈な反射) | 曇天・夕暮れ時(視界が暗すぎる)、コントラストが低下しやすい |
| イエロー系 | コントラストを劇的に高める | スキー、夜間運転、悪天候(霧など) | 眩しさの軽減効果は低い、色の変化が激しい |
「サングラス グリーンレンズがダサい」を覆すコーデ
グリーンレンズの機能性や歴史がわかったところで、いよいよ本題です。
「ダサい」という印象を覆し、「洒脱(しゃだつ)」なスタイルに変えるための具体的なコーディネート術を見ていきましょう!
ダサ見え回避はフレーム選びが9割

私が思うに、「ダサく」見えるかどうかの分かれ道は、レンズの色そのものよりも、9割が「フレーム選び」で決まります。
レンズは「中身」で、フレームは「額縁」。どんなに良い絵(レンズ)も、額縁(フレーム)がミスマッチだと台無しになってしまいますよね。
なぜ9割もフレームで決まるかというと、フレームは「顔の印象」そのものを決定づけるからです。例えば、太い黒のセルフレームなら「カジュアルで力強い印象」、細いゴールドのメタルフレームなら「知的で繊細な印象」というように、レンズの色(=ニュアンス)よりも先に、フレームの形でスタイルがほぼ決まってしまうんです。
「おじさんくさい」と感じるアビエーターや定番のウェイファーラーも、もちろん格好いいんですが、もし自信がないなら、まずは現代的なデザインのフレームや、トレンドのヴィンテージスタイルから入るのがおすすめです。
どんなフレームを選べばいいか分からない…という方は、まずサングラス選びの基本を押さえておくと安心です。
初心者必見!眼鏡の選び方記事シリーズ
ゴールドフレームでヴィンテージ風に
「ダサい」どころか「今最もトレンディ」な組み合わせとして注目したいのが、「ゴールドフレーム × グリーンレンズ」です。
特に、ジョン・レノンを彷彿とさせるような、細身の丸型(ラウンド)メタルフレームとの相性は抜群。
関連記事:金縁メガネが似合う人になる!印象を変える選び方とコーデ術
ゴールドフレームの効果
ゴールドの持つ華やかさや知的な雰囲気が、グリーンレンズの持つ「武骨さ」や「ミリタリー感」を良い具合に中和してくれます。これによって、一気に「レトロモダン」で洗練された、色気のある印象になるんです。
ちなみに、同じメタルフレームでもシルバーを選ぶと、よりクールでシャープ、未来的な印象になります。どちらが良いかは好みや服装によりますが、ヴィンテージ感やクラシックな「洒脱さ」を狙うなら、断然ゴールドフレームがおすすめですね。
関連記事:Ray-Ban×ラウンドメタルの着用コーデや芸能人を紹介
グリーンレンズに似合う人の特徴

「じゃあ、結局グリーンレンズってどんな人に似合うの?」という点ですが、これは一概に「こんな顔立ち」とか「こんな肌の色」と言い切れるものではありません。
もちろん、肌の色(イエローベース、ブルーベース)との相性もゼロではありませんが、グリーンは比較的どちらの肌タイプにも馴染みやすい中間色とされています。顔立ち(彫りが深い、浅い)についても、それよりは顔の輪郭に合ったフレーム形状を選ぶことの方がずっと重要です。
なので、私が思うに一番大事なのは、「その人の持つ雰囲気やファッションスタイルに合っているか」、これに尽きるかなと思います。
あえて言うなら、以下のような人には特におすすめです。
グリーンレンズが特におすすめな人
- クラシックやヴィンテージなスタイルが好きな人
(ジャケットスタイルや、レトロなファッションを好む人)
- アメカジやミリタリーテイストが好きな人
(デニムやレザージャケット、カーキ色のアイテムをよく着る人)
- 定番アイテムを長く愛用したい人
(流行り廃りよりも「本物」の背景やストーリーを重視する人)
- ドライブやアウトドアでの実用性を重視する人
(機能性の高さを求めている人)
大切なのは、グリーンレンズの持つ「クラシック」な背景を理解して、それを自分のスタイルに自信を持って取り入れることだと思います。
印象を変えるレンズの濃度(薄い色)

「ダサい」とか「威圧感がある」と感じるもう一つの大きな要因が、レンズの「濃度」です。
レイバンのG-15のようなクラシックなグリーンレンズは、可視光線透過率15%と色が濃い(ダークグリーン)ものが多く、これが「古臭さ」や「威圧感」、「おじさんくささ」につながることがあります。
この問題を一気に解決してくれる現代的な回答が、「ライトカラーレンズ(淡い色のレンズ)」のグリーンを選ぶことです。
ライトグリーン(可視光線透過率が50%以上など)のレンズなら、目が透けて見えるので威圧感がなくなります。マスクをしていても怪しく見えにくいですし、室内でもかけっぱなしにできるような、よりファッショナブルで現代的な印象になりますよ。
「そんな薄い色でちゃんと眩しさを防げるの?」と不安に思うかもしれませんが、眩しさ対策(防眩性)はレンズの濃度だけでなく、UVカット機能やコーティング技術も重要です。そのあたりが気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
メガネコーティングはいらない?メリットやデメリットを解説
服装の色で決まるコーデの正解

グリーンレンズのサングラスをかけるなら、服装の色選びもちょっとだけ意識すると、ぐっとお洒落に見えます。
ポイントは「アースカラー」と「ベーシックカラー」。難しく考えず、グリーンレンズの色味と喧嘩しない色を選ぶのがコツです。
相性の良い色
- アースカラー:
グリーンは自然界の色なので、同じアースカラー(ベージュ、ブラウン、カーキ、オリーブ)とは鉄板の相性です。ミリタリーやアウトドアといったグリーンのルーツともリンクし、統一感のあるコーデが作れます。 - モノトーン:
白、黒、グレーと合わせると、グリーンの色が知的な差し色として映え、都会的でモダンな印象になります。特に白Tシャツ+デニム+グリーンレンズは、王道のアメカジスタイルですね。 - デニム(インディゴ):
アビエーターのルーツであるアメカジスタイルとも、もちろん相性抜群です。濃いインディゴブルーと深みのあるグリーンは、お互いを引き立て合う最高の組み合わせの一つです。
避けたほうが無難な色
- ビビッドな原色:
服装にビビッドな赤、青、黄色などを持ってくると、レンズの緑と色が喧嘩してしまい、コーディネートの「主役」が渋滞しがちです。結果として、チープで「ダサい」印象になる可能性が高いので、これはかなり上級者向けの組み合わせですね。
まとめ:グリーンレンズはダサい、からの卒業
ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか。「サングラスのグリーンレンズはダサい」という検索の裏にあった不安は、少し解消されたでしょうか。
「ダサい」という不安は、そのアイテムの背景や本当の実力を知らず、自信を持って使えていない時に生まれやすいものかなと思います。
グリーンレンズは、
- 【機能】科学的に目が疲れにくく、自然な視界を提供する「最も実用的なレンズ」の一つであること
- 【歴史】レイバンG-15に代表される、パイロットが認めた「本物のクラシック」であること
- 【トレンド】ゴールドフレームやミラーレンズと組み合わせることで、「最もトレンディ」にもなる、懐の深いアイテムであること
これだけの「実力」と「ストーリー」を持つ、とても奥深いアイテムなんです。
レイバンのような定番モデルを選ぶもよし、トレンドのヴィンテージモデルに挑戦するもよし。大切なのは、機能性を知り、歴史を理解し、今の自分のスタイルに合うフレームとコーデを選ぶことです。
それができれば、グリーンレンズは「ダサい」どころか、あなたの個性を最も知的で洗練された形で引き立ててくれる、最強の選択肢になるはずです。










