「コンタクトを通販で買いたいから、自分の度数だけ知りたい」「眼科で検査だけしてもらうことはできるの?」このように、コンタクトの度数だけを測りたいと考えたことはありませんか。
コンタクトの度数を測りたいならどこで可能なのか、眼鏡市場やアイシティで度数だけ測りたい場合はどうすれば良いのか、また眼科でコンタクトの度数だけ知りたい時の値段など、具体的な疑問は尽きないでしょう。中には、眼科に行かずに度ありコンタクトは買える?と考える方もいるかもしれません。しかし、自己判断でコンタクト度数を一段階下げるリスクを理解することも重要です。
この記事では、コンタクトの度数に関するあらゆる疑問にお答えします。まずはコンタクトのマイナスの意味を知ろうという基本から、目が悪い人のコンタクトの度数の目安とは何か、コンタクト度数と視力のおおよその一覧、コンタクトが-5や-6の人の視力はどの程度なのか、そしてコンタクトレンズはマイナスいくつまであるのか、果ては視力で一番悪い数値はいくつ?という問いまで、専門的な情報を分かりやすく解説します。
記事のポイントを先読み!
- コンタクトの度数だけを測れる場所と費用
- 度数に関する基礎知識(マイナスの意味や視力との関係)
- 自己判断でコンタクトを選ぶことの危険性
- 眼科受診の重要性と処方箋のもらい方
コンタクトの度数だけ測りたい希望は実現可能か

- コンタクトの度数を測りたいならどこで?
- 眼鏡市場やアイシティで度数だけ測りたい場合
- 眼科でコンタクトの度数だけ知りたい時の値段
- 眼科に行かずに度ありコンタクトは買えますか?
- 自己判断でコンタクト度数を一段階下げるリスク
コンタクトの度数を測りたいならどこで?

結論から言うと、コンタクトレンズの度数を正確に知るためには、原則として眼科の受診が必須です。
なぜなら、コンタクトレンズは視力矯正器具であると同時に、心臓のペースメーカーなどと同じ「高度管理医療機器」に分類されるからです。目に直接触れるものだからこそ、専門家である眼科医による検査と診断のもと、自分の目に合ったものを選ぶ必要があります。
眼科では、単に視力を測るだけでなく、以下のような専門的な検査を行います。
眼科で行われる主な検査
屈折検査:近視、遠視、乱視の度合いを測定します。
角膜形状測定:黒目のカーブ(BC/ベースカーブ)を測定し、レンズとのフィット感を確認します。
眼圧検査:緑内障などの病気の可能性を調べます。
細隙灯顕微鏡検査:目の表面の傷やアレルギー、ドライアイの有無などを詳細に観察します。
これらの検査を通じて、あなたの目に最適なコンタクトレンズの種類、度数、ベースカーブなどが記載された「処方箋(装用指示書)」が発行されます。つまり、「度数を測る」という行為は、これらの包括的な「眼科での診察・検査」に含まれるのです。
眼鏡市場やアイシティで度数だけ測りたい場合

「眼鏡市場やアイシティのようなコンタクト販売店で、手軽に度数だけ測ってもらえないの?」と考える方も多いでしょう。
多くの大手コンタクト販売店では、店舗に眼科が隣接または併設されています。そのため、店舗でコンタクトを購入する流れの中で、併設の眼科を受診し、検査を受けて処方箋を発行してもらうのが一般的です。
販売店での「度数測定」の実態
眼鏡市場やアイシティ、JINSなどの店舗で「度数を測る」というのは、実質的に「提携・併設の眼科を受診して検査を受ける」ことを指します。販売店のスタッフが医療行為である検査を行うことはできません。
そのため、「検査だけ受けて処方箋だけもらう」ことが可能かどうかは、その提携眼科の方針によります。眼科によっては、自院でのコンタクト購入を前提としており、処方箋のみの発行を行っていない場合もあるため、事前に電話などで確認するのが確実です。
すでに有効期限内の処方箋を持っている場合は、もちろんその処方箋に基づいて商品を購入することが可能です。
眼科でコンタクトの度数だけ知りたい時の値段は?

コンタクトレンズの処方を目的とした眼科受診は、基本的に健康保険が適用されます。費用は初診か再診か、また病院の規模によって多少異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
区分 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
初診 | 約1,500円~3,000円 | 初めてその眼科にかかる場合 |
再診 | 約500円~1,500円 | 同じ眼科に再度かかる場合 |
この費用は、あくまで眼科での診察・検査に対する料金です。コンタクトレンズ本体の代金は別途必要になります。保険証を忘れると全額自己負担となり、1万円近くなるケースもあるため、忘れずに持参しましょう。
「処方箋だけ欲しい」と伝えた場合でも、安全にコンタクトを使用できるかどうかの診察は必須のため、上記の診察料・検査料は必ず発生します。
眼科に行かずに度ありコンタクトは買える?

法律(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)では、コンタクトレンズ購入時に処方箋の提出は法的に義務付けられていません。そのため、一部のネット通販サイト、特に海外から個人輸入する形の通販サイトでは、処方箋なしで購入できる場合があります。
確かに処方箋なしで買えるサイトは存在しますが、それは大きなリスクを伴うことを理解しておく必要があります。
目に合わないコンタクトを使い続けると、知らず知らずのうちに重大な眼障害を引き起こす可能性があるからです。
眼科に行かないことの具体的なリスク
- 不適切な度数:見え方が悪いだけでなく、眼精疲労や頭痛の原因になります。
- 合わないBC(ベースカーブ):レンズがずれたり、目に張り付いたりして角膜を傷つける恐れがあります。
- 目の病気の見逃し:自覚症状のないままドライアイやアレルギー、角膜のトラブルが進行することがあります。
特に初めてコンタクトを使用する方や、長期間検査を受けていない方は、必ず眼科を受診してから購入するようにしてください。
自己判断でコンタクト度数を一段階下げるリスク

「今の度数だと少し強く感じるから、自己判断で一段階下げてみよう」と考えるのは非常に危険です。
度数が合っていないと、単に「少し見えにくい」という問題だけでは済みません。目はピントを合わせようと常に緊張状態になり、深刻な眼精疲労を引き起こします。これが、慢性的な頭痛や肩こり、吐き気といった全身の不調につながることも少なくないのです。
特に注意が必要なのが乱視です。乱視は、ものの輪郭がぶれたり二重に見えたりする症状で、矯正には「乱視度数(CYL)」と「乱視軸(AXIS)」の正確なデータが必要です。これらは自己判断で調整できるものではなく、不適切なレンズを使うと、かえって見え方が悪化してしまいます。
見え方に違和感がある場合は、視力が変化したのか、乱視が進行したのか、あるいは別の目の病気が原因なのかを、必ず眼科医に診断してもらいましょう。
コンタクトの度数だけ測りたい人が知るべき基礎知識

- まずはコンタクトのマイナスの意味を知ろう
- コンタクト度数と視力のおおよその一覧
- 目が悪い人のコンタクトの度数の目安とは
- コンタクトが-5や-6の人の視力は?
- コンタクトレンズはマイナスいくつまである?
- そもそも視力で一番悪い数値とはいくつですか?
- まとめ:コンタクトの度数だけ測りたい場合も眼科受診を
まずはコンタクトのマイナスの意味を知ろう

コンタクトレンズのパッケージに記載されている「PWR」や「D」、「SPH」といった項目が「度数」を示します。この度数を表す単位がD(ディオプター)です。
度数の前には「-(マイナス)」または「+(プラス)」の符号がついており、それぞれ以下を意味します。
- 「-(マイナス)」の度数:近視(近くは見えるが遠くがぼやける)を矯正するための凹レンズ。
- 「+(プラス)」の度数:遠視(遠くも近くもピントが合いにくい)を矯正するための凸レンズ。
度数の数字の大きさ
マイナス、プラスに関わらず、数字の絶対値が大きいほど矯正の度合いが強いことを意味します。例えば、「-3.00」よりも「-6.00」の方が近視の度が強い、ということになります。
メガネとコンタクトレンズでは、目とレンズの距離が異なるため、特に度数が強くなるほど必要な度数が変わってきます。メガネの度数をそのままコンタクトに使うことはできないので注意が必要です。
コンタクト度数と視力のおおよその一覧
「自分の視力だと、コンタクトの度数はどれくらい?」と気になる方も多いでしょう。コンタクトの度数と裸眼視力は、計算式で完全に換算できるものではなく、あくまで目安となります。個人の目の状態によって大きく異なるため、参考程度にご覧ください。
コンタクト度数 (D) | おおよその裸眼視力 |
---|---|
-0.75 | 0.5 |
-1.00 | 0.4 |
-2.00 | 0.2 |
-3.00 | 0.1 |
-4.00 | 0.08 |
-5.00 | 0.06 |
-6.00 | 0.05 |
-8.00 | 0.03 |
-10.00 | 0.02 |
注意:この表は絶対的なものではありません。
同じ視力0.1の人でも、乱視の有無や目の状態によって最適なコンタクトの度数は異なります。必ず眼科で正確な検査を受けてください。
目が悪い人のコンタクトの度数の目安とは

近視の強さは、一般的に度数によって以下のように分類されます。
- 軽度近視:-0.50D ~ -3.00D
- 中等度近視:-3.25D ~ -6.00D
- 強度近視:-6.25D ~ -10.00D
- 最強度近視:-10.25D以上
「目が悪い」という自覚がある方は、中等度以上の近視である可能性が高いです。特に強度近視の場合、網膜剥離などの目の病気のリスクが高まるという報告もあります。そのため、度数が強い方ほど、定期的な眼科検診で目の健康状態をチェックすることが非常に重要になります。
コンタクトが-5や-6の人の視力は?

コンタクトの度数が-5.00Dや-6.00Dの方は、一般的に「中等度近視」に分類され、裸眼視力はおよそ0.05〜0.06程度と考えられます。
この視力の方の裸眼での見え方を具体的に説明すると、以下のようになります。
-5.00D〜-6.00Dの裸眼での見え方
ピントが合う距離は、理論上約16cm〜20cmです。つまり、スマートフォンの画面を顔に近づければ文字は読めますが、少し離れた机の上の時計や、部屋の向こうにいる人の顔は、輪郭がかなりぼやけてしまい、ほとんど判別できません。お風呂ではシャンプーとリンスの区別がつかなかったり、災害時などにメガネやコンタクトがないと、周囲の状況把握が困難になったりするレベルです。
コンタクトレンズはマイナスいくつまである?

コンタクトレンズの製作範囲は、製品の種類やメーカーによって異なります。
一般的な使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズの場合、多くの製品で-12.00Dあたりまでが規格品として用意されています。
それを超える非常に強い度数が必要な場合は、特注品として対応しているメーカーもあります。ハードコンタクトレンズや、長期使用型のソフトコンタクトレンズの方が、より幅広い度数に対応できる傾向にあります。
例えば、一部のメーカーでは-25.00Dといった強度数まで対応可能な製品もあるようです。自分の度数が規格外かもしれないと心配な方も、まずは眼科医に相談してみることをお勧めします。
ただし、度数が強くなるほどレンズが厚くなるなど、装用感に影響が出る場合もあります。最適なレンズは、度数だけでなく、ライフスタイルや目の状態を総合的に考慮して決めることが大切です。
そもそも視力で一番悪い数値とはいくつ?

学校や会社の健康診断で使われる視力検査表は、通常「0.1」が最も低い値です。では、それよりも悪い視力はどのように表されるのでしょうか。
0.1のランドルト環(Cのマーク)が見えない場合、さらに低い視力を測定するために以下の方法が用いられます。
0.1未満の視力測定方法
- 指数弁(しすうべん):目の前で検査員が出した指の本数を数えられる距離で視力を表します。「30cm/指数弁」なら「30cmの距離で指の本数がわかる」という意味です。
- 手動弁(しゅどうべん):目の前で手を振ったときに、その動きがわかるかどうかで判断します。
- 光覚弁(こうかくべん):暗室で目に光を当て、光を感じる(明暗がわかる)かどうかで判断します。
- 失明(光覚なし):光を全く感じられない状態です。
このように、視力は段階的に測定されるため、「一番悪い数値」という明確な定義はありません。光さえ感じられない「光覚なし」が、医学的な失明の状態となります。
コンタクトの度数だけ測りたい場合も眼科受診を
- コンタクトの度数を知るには原則として眼科の受診が必須
- コンタクトレンズは目に直接触れる高度管理医療機器である
- 眼科では度数だけでなく角膜の形や目の健康状態も診察する
- 眼鏡市場やアイシティでの度数測定は併設眼科の受診を意味する
- 処方箋だけもらえるかは眼科の方針によるため事前確認が推奨される
- 眼科の診察費用は保険3割負担で初診1,500円~3,000円程度が目安
- 処方箋なしで買える通販サイトもあるが重大な眼障害のリスクを伴う
- 自己判断で度数を変更すると眼精疲労や体調不良の原因になる
- コンタクトの度数は「D(ディオプター)」で表されマイナスは近視用
- 数字の絶対値が大きいほど矯正が強いことを意味する
- 度数と視力は完全に一致せずあくまで目安として考えるべき
- -5.00Dの視力は0.06程度で裸眼では20cm先もぼやける
- 使い捨てレンズの度数は-12.00Dあたりまでが一般的
- 視力0.1未満は指数弁や手動弁などで測定される
- 安全で快適なコンタクト生活のためには定期的な眼科検診が不可欠