
こんにちは、ラグジュアリー・アイウェア、運営者の「カトラー」です。
ニューヨークの老舗ブランド、モスコット(MOSCOT)が誇る不朽の名作「レムトッシュ(LEMTOSH)」。クラシック眼鏡の代名詞として世界中で愛されていますが、いざ購入しようと検索窓に「モスコット レムトッシュ 似合う 顔」と打ち込んだとき、あなたの心にはこんな不安がよぎっていませんか?
「彫りの深い欧米人ならともかく、平坦な顔立ちの自分に似合うのだろうか?」
「ネットで見たモデルさんは格好いいけれど、自分が掛けたら『眼鏡に着られている』感じにならないか…」
その気持ち、痛いほどよく分かります。決して安くはない買い物ですから、失敗したくないと慎重になるのは当然です。しかし、ご安心ください。実はレムトッシュが似合うかどうかは、生まれ持った顔の美醜や特定の顔型だけで決まるものではありません。そこには、「黄金比に基づくサイズ選定」と「物理的なフィッティング調整」という、明確なロジックが存在するからです。
この記事では、長年アイウェアを愛用し、数多くの失敗と成功を経験してきた私が、リサーチで得た客観的なデータと自身の経験を交えて、あなたが自信を持ってレムトッシュを選べるようになるための「正解」を導き出します。
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記事のポイントを先読み!
- 丸顔や四角顔など、それぞれの顔型にレムトッシュがもたらす視覚的な補正効果
- 「似合わない」と感じる最大の原因であるサイズ選びとPD(瞳孔間距離)の計算式
- 鼻が低い日本人特有の「ずり落ち」や「まつ毛が当たる」問題の具体的な解決策
- 川口春奈さんら芸能人のスタイリングから学ぶ、カラーレンズや配色のテクニック
骨格で判明するモスコットのレムトッシュが似合う顔
「レムトッシュは魔法の眼鏡だ」と評されることがあります。それは、極端に人を選ばず、誰が掛けてもそれなりに様になってしまう不思議な力があるからです。
しかし、なぜそのような現象が起きるのでしょうか?ここでは、感覚的な「雰囲気」ではなく、骨格診断やデザインの幾何学的な構造から、その似合う理由を論理的に紐解いていきます。
丸顔や面長を補正するボスリントンの視覚効果

レムトッシュのデザインを専門用語で表現すると、「ボスリントン」というカテゴリーに分類されます。
これは、丸みを帯びた逆三角形の「ボストン」と、台形に近い四角形の「ウェリントン」の要素を、絶妙なバランスで融合させたスタイルです。このハイブリッドな形状こそが、日本人に多い「丸顔」や「面長」のコンプレックスを解消する鍵となります。
まず丸顔の方の場合、完全な丸メガネ(ラウンド型)を選ぶと、顔の輪郭と同調してしまい、より顔が丸く見えてしまうことがあります。しかしレムトッシュは、フレームの上部(ブローライン)が緩やかに直線的なラインを描いており、両サイドにはエッジの効いたカッティングが施されています。
これにより、ふっくらとした顔の輪郭に「定義(Definition)」を与え、キリッと引き締まった印象をプラスしてくれるのです。

一方、面長の方にとって最大の味方は、レムトッシュの「天地幅(レンズの縦幅)」です。
一般的なウェリントンに比べて縦幅がしっかりと確保されているため、眼鏡が頬の余白を物理的に埋めてくれます。これにより、縦に長い顔のラインを視覚的に分断し、顔全体のバランスを短く整える「短縮効果」が期待できます。
つまり、レムトッシュは顔の形に合わせて「足りない要素を足し、過剰な要素を引く」という補正機能を備えているのです。
四角顔や三角顔に馴染む黄金比のデザインと特徴

では、エラが張った四角顔(ベース型)や、顎がシャープな三角顔(ハート型)の方には不向きなのでしょうか? 結論から言えば、むしろ非常に相性が良いと言えます。
四角顔の方は、直線的な顎のラインが強く、男性的で厳格な印象を与えがちです。ここにスクエア型の眼鏡を合わせると堅苦しさが強調されてしまいますが、レムトッシュのレンズ下部は美しい曲線を描いています。
この丸みが、顔の角張った要素を中和し、「緩和(Softening)」する効果をもたらします。リサーチによれば、この「ソフトな丸み」こそが、四角顔にとって最良の選択肢の一つとされています。
さらに注目すべきは、鼻部分の「キーホールブリッジ」です。
その名の通り鍵穴のような形をしたこのディテールは、クラシックな雰囲気を演出するだけでなく、顔の中心に立体的なアクセントを作ります。視線を顔の中央(目元や鼻筋)に集めることで、相対的にフェイスラインやエラの張りから視線を逸らす効果があるのです。
三角顔の方へのアドバイス
三角顔の方は、額が広く顎が細いため、顔の上半分に視線がいきがちです。
レムトッシュの特徴的な「ダイヤモンドリベット(カシメ飾り)」は、目元の外側にポイントを作ることで顔の横幅を強調しすぎず、シャープな顎とのバランス(平衡)を保つ役割を果たしてくれます。
似合わないと感じる原因はサイズ選びの失敗にある

もしあなたが店頭でレムトッシュを試着し、「なんだか似合わないな」「あか抜けないな」と感じたとしたら、その原因の9割は顔の造作ではなく「サイズ選び」の失敗にあります。
多くの眼鏡ブランドが「ワンサイズ展開」であるのに対し、モスコットは伝統的に「44・46・49・52」という細かいサイズ展開を行っています(※52はサングラス展開が主)。
これは、「洋服のように、眼鏡も自分の体型(顔幅)に合わせて選ぶべきだ」という哲学があるからです。
洋服で例えるなら、Sサイズの体型の人がXLサイズのシャツを着れば「服に着られている」ように見えますし、逆なら窮屈に見えます。
眼鏡も同じで、レンズの中に目が位置する場所や、顔の幅に対するフレームの余白が適正でないと、どんなに高級な眼鏡でも違和感しか生まれません。
逆に言えば、自分の適正サイズさえ把握できれば、レムトッシュは誰にでも似合うように設計されているのです。
44や46サイズの違いとPD値による選び方

では、運命のサイズをどうやって見つければ良いのでしょうか。ここで重要になる指標が「PD(瞳孔間距離)」です。
これは右目の瞳孔から左目の瞳孔までの距離のことです。光学的な美しさの基準では、「黒目がレンズの幾何学的中心、またはほんの少し内側(鼻側)」に位置することが理想とされています。
具体的に各サイズの特徴と、推奨される人のタイプを比較表にまとめました。
| サイズ表記 | 分類 | レンズ幅 | ブリッジ幅 | FPD(合計) | 推奨されるスタイル・ターゲット |
|---|---|---|---|---|---|
| 44 | Narrow (小) | 44mm | 24mm | 68mm | ヴィンテージ・クラシック志向 小顔の方、強度近視の方、知的な雰囲気を強く出したい方。 |
| 46 | Average (中) | 46mm | 24mm | 70mm | スタンダード・万能型 日本人の平均的な顔の大きさに最適。最初の1本として失敗が少ない。 |
| 49 | Wide (大) | 49mm | 24mm | 73mm | カジュアル・サングラス仕様 顔幅が広い男性や、あえて大きめに掛けて抜け感を出したい方。 |
例えば、日本人の成人男性の平均的なPDは約64mm前後と言われています。
この場合、44サイズ(FPD 68mm)を選ぶと、黒目は中心から片側2mmずつ内側に入り、非常に黄金比に近いクラシックなバランスになります。
一方で46サイズ(FPD 70mm)を選ぶと、片側3mmずつの余裕が生まれ、現代的でリラックスした印象になります。

サイズ選びに正解は一つではありません。「知的で真面目に見せたいなら44」「カジュアルに普段使いしたいなら46」というように、なりたい自分に合わせてサイズを使い分けるのが上級者のテクニックです。
FPDとは?
フレームPD(Frame Pupillary Distance)の略で、レンズ幅とブリッジ幅を足した数値です。この数値から自分のPDを引いた数が「4mm〜6mm」程度になると、黒目の位置が美しく収まると言われています。
49サイズ以上のサングラス活用と小顔効果
「自分は顔が大きいから49じゃないと入らないかも」と消極的に大きめサイズを選ぶ方もいますが、実は49サイズや52サイズには、ファッションアイテムとして積極的な使い道があります。それが「カラーレンズを入れてサングラスにする」という方法です。
クリアレンズの眼鏡として49サイズを掛けると、黒目が内側に寄りすぎて「寄り目」に見えてしまうリスクがあります。
しかし、濃度のあるカラーレンズを入れると黒目の位置が目立ちにくくなり、そのデメリットが解消されます。
それどころか、フレームが顔の面積を大きく覆うことで、対比効果により顔全体を小さく見せる「小顔効果」が抜群に発揮されます。
最近のトレンドであるストリートファッションや、パーカー、キャップといったラフなスタイルには、華奢なジャストサイズの眼鏡よりも、少しオーバーサイズの49サイズの方がボリューム負けせず、全体のバランスが整います。
「眼鏡用は46、サングラス用は49」と使い分けるファンが多いのも納得の理由です。
調整で叶えるモスコットのレムトッシュが似合う顔
自分に合うサイズが見つかっても、まだ安心してはいけません。モスコットは元々アメリカのブランドであり、欧米人の骨格(高い鼻梁、彫りの深い目元)に合わせて設計されています。
私たち日本人がそのまま掛けると、物理的な不整合が起きることがあります。ここでは、掛け心地と見た目の美しさを両立させるための「調整(フィッティング)」について深掘りします。
川口春奈など芸能人の着こなしとレンズの濃度

レムトッシュの人気を不動のものにした要因の一つに、スタイルアイコンとなる著名人の愛用が挙げられます。特に女優の川口春奈さんや、ONE OK ROCKのTakaさん、田村淳さんなどの着こなしは、私たちにとっても最高のお手本です。
彼らのスタイリングに共通しているのは、「レンズカラーの巧みな活用」です。特に川口春奈さんのスタイルで注目したいのが、目が透けて見える程度の「薄いカラーレンズ(ライトブルーやライトグレー)」を合わせている点です。
真っ黒なサングラスは威圧感を与えてしまいがちですが、濃度30%〜50%程度の薄いカラーレンズなら、表情が読めるため相手に安心感を与えつつ、ファッション的な「抜け感」を演出できます。
また、薄いカラーはアイメイク代わりにもなり、目元のくすみを飛ばして肌を綺麗に見せる効果もあります。「黒縁メガネは重たく見えるかも」と心配な女性こそ、ぜひ薄いカラーレンズカスタムを試してみてください。一気に垢抜けた印象に変わります。
鼻盛りやMPモデルでずり落ちる悩みを解消する

レムトッシュを購入する際、日本人が最も注意しなければならないスペックがあります。それは「ブリッジ幅(鼻幅)が24mmもある」という点です。一般的な眼鏡のブリッジ幅は20mm〜22mm程度ですから、これはかなり広い設計です。
鼻筋が太く高い欧米人なら問題ありませんが、日本人がそのまま掛けると、鼻で止まらずにズルズルと下がってきてしまうことが多々あります。
眼鏡が下がると、だらしない印象を与えるだけでなく、レンズの光学中心から目が外れてしまい、見え方にも悪影響を及ぼします。
この問題を解決する決定打となるのが、「鼻盛り加工」または「MPモデル」の選択です。
- 鼻盛り加工(貼り付け): 元々の低い鼻パッドを削り取り、高く厚みのあるアジアンフィットのパッドを溶着する方法。見た目を大きく変えずにフィット感を向上させられます。
- MP(メタルパッド)モデル: 日本市場向けに、最初から調整可能な金属アーム(クリングス)とノーズパッドが装備されたモデル。
これから購入する方には、調整の自由度が高いMPモデルを強くおすすめします。鼻の高さや幅に合わせてミリ単位で調整ができるため、「絶対にずり落ちない位置」で眼鏡を固定することが可能です。
まつ毛が当たる不快感はクリングスで対策が可能

「瞬きをするたびにレンズにまつ毛がバサバサ当たって気になる」「レンズが皮脂ですぐに汚れる」。
これもレムトッシュユーザーから頻繁に聞かれる悩みです。これは、日本人の顔が欧米人に比べて平坦で、眼球があまり突出していないため、結果的にフレームと目の距離が近くなりすぎてしまうことが原因です。
この不快感を我慢して掛け続ける必要はありません。先ほど紹介した「クリングス(金属アーム)」があれば、物理的にレンズと目の距離を離す調整(奥行きの調整)が可能になります。
まつ毛問題の放置はNG
まつ毛がレンズに当たり続けると、不快なだけでなく、マスカラなどの化粧品や皮脂がレンズに付着し、コーティングを傷める原因にもなります。快適な視界を保つためにも、購入時のフィッティング対策は必須です。
黒やべっ甲などカラー選びで変わる顔の雰囲気
最後に、フレームの「カラー」が顔に与える影響についてお話しします。レムトッシュは20色以上の豊富なカラーバリエーションがありますが、選ぶ色によって顔の印象は劇的に変わります。
王道の「Black(黒)」は、フレームのラインがくっきりと出るため、顔を引き締め、目力を強調する効果が最強です。モードな服装やビジネスシーンで権威性を出したい場合に最適です。
一方で、女性や「黒縁だと強すぎる」と感じる方には「Tortoise(べっ甲)」がおすすめです。茶系のまだら模様が肌の色に馴染みやすく、顔に柔らかな陰影を作ってくれます。ヴィンテージライクで優しい雰囲気を演出できるでしょう。
また、近年ファッショニスタの間で支持を集めているのが「Flesh(キハク)」や「Crystal(クリア)」などの透明系カラーです。フレームの存在感を消しつつ、光の反射で顔周りを明るく見せる効果があり、マスクをしていても重たい印象になりません。
誰もがモスコットのレムトッシュが似合う顔になれる

ここまで、骨格理論、サイズ選び、そしてフィッティング技術について詳しく解説してきました。結論として申し上げたいのは、「モスコットのレムトッシュが似合う顔」というのは、生まれつきの才能ではなく、正しい知識と調整によって作れるものだということです。
「自分の顔型を理解し、補正効果のあるボスリントンを選ぶ」「PD値に基づいた適切なサイズ(44か46か)を選ぶ」「鼻盛りやクリングスで正しい位置に固定する」。この3つのステップを踏めば、あなたは必ずレムトッシュを自分の顔の一部として自然に掛けこなすことができます。
もし店頭で46サイズを掛けてしっくりこなくても、諦めずに44サイズを試してみてください。あるいは、MPモデルを試してみてください。その微差の中に、あなただけの「正解」が隠されています。一生モノの相棒となる一本に出会えることを、心から願っています。
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